有って当たり前だった物が無くなる。寂しい物です。そうなる物がまた1つ。NEXCO中日本が配布しているサービスエリアガイドを完全デジタルに移行し、紙製のサービスエリアガイドを廃止するそうです。
サービスエリアガイド
各地の高速道路地図とサービスエリアとパーキングエリアの詳細を掲載しているのがサービスエリアガイドで各地の高速道路会社やSA/PA管理団体から発行されています。古くは日本道路公団(JH)時代から発行されており、その時々で発行元が変遷しながら現在に到ります。
JH管理の高速道路のSA/PAは道路施設協会が一元的に管理しており,その時代は全国で同じ書式のものが地域ごとに配布されていました。
その後、道路施設協会がJ-SaPaとハロースクウェアに分離され、発行元も別れはじめ、現在のNEXCO体制になったことで、各地のサービスエリアガイドはそれぞれの特徴が出始めました。
NEXCO東日本は単独のサービスエリアガイドは廃止し、沿線情報を含めたハイウェーウォーカーに内包する形になっています。
そして、今回NEXCO中日本が紙媒体の完全廃止に踏み切ったわけです。
NEXCO西日本でももしかしたら何らかの動きがあるかもしれません。
わくわくする旅の楽しみの1つなんです
私はこのサービスエリアガイドに非常に思い入れがあります。
昔から地図を見るのが好きで、子どもの頃から道路地図を買ってもらい、高速道路の予定線が開通すると色を塗ったりもしていました。
そんな中で、サービスエリアガイドは特別な物でした。なぜかというと、今でこそ無人のエリアでもパンフレットスタンドで配布されていることも多く入手しやすいですが、当時はインフォメーションの有るSAやPAでしか入手できませんでした。家族で出かける際に高速道路はよく使っていましたが、普段はインフォメーションのあるようなSAを通らないルートが主で、年に2回の祖父母宅への帰省の際にのみSAに寄れる感じでした。関西から四国へ向いて走るのですが、ようやく山陽自動車道が部分開通している程度なので、今ほどSAに寄れるチャンスも少なかったです。そんな中でこのサービスエリアガイドを手に入れられるのは本当にワクワクした物でした。
そういったことから、高速道路が広範囲に行き渡った現在でもサービスエリアガイドを見るとワクワクしますし、各地に旅行に行けば必ず入手させて頂いています。旅行を思い出すアイテムの1つです。
広範囲の移動を計画するときに便利
コロナ禍で残念ながら広範囲の移動がし難い昨今ですが、それまで私は旅行に行くときには高速道路を長距離移動していました。そんなときに大きく拡げることができるサービスエリアガイドのMAPは非常に便利でした。あまり、目的地を決めずにひたすら走るだけの時も有るのですが、とは言えいつまでも走る続けられないので、途中でサービスエリアガイドを開いて、どのくらい行けそうかで最終目的地を決めるなんて事もしていました。
確かにスマホで見られるのは便利な面もありますが、あの画面サイズでは一度に見られる範囲が限られます。移動させてみるのと一面で見るのではちょっと違います。市販のMAPを買えばと言われそうですが、あの高速道路が強調されたサービスエリアガイドのMAPを見て目的地を決めるのが楽しいんですよ。コロナが広がる前も何も考えず、途切れ途切れの高速道路を走って紀伊半島を1周してみたなんて言うこともしてたので。
残念ですが
今回、NEXCO中日本の紙製媒体が無くなるのは非常に残念です。時代の流れ、コストカット、色々な側面があるとは思いますが、お世話にはなったので今までありがとうございましたと言いたいです。
状況的にNEXCO中日本管内に行けるのがいつになるのか分かりませんが、行った際には次のデジタルサイトをしっかり使って見たいと思います。
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